怪物  ルーベン・オリバレス | 気ままに気楽に

気ままに気楽に

今日も息をしています。

 

 

 

祝、リング誌PFP1位井上尚弥おめでとうで、バンタム級特集いきます。

 

海外ではミスターKOという仇名でしたが日本では怪物と言われていたような気がします。井上が21世紀のモンスターならオリバレスは20世紀のバンタムの怪物ってところか。

 

デビューは1965年だが頭角を現したのは60年代後半~70年代半ばでその辺りがこの選手の全盛期である。

 

余程負けてからのその後の成績が40連勝くらいしないかぎりボクシングの世界の場合、デビューから連勝っていうのが昔から重宝される、そういう意味合いもパウンド・フォー・パウンドにあるのかもしれないが井上もそうだがこの選手もデビューから51連勝49KO1分けって今のボクシング業界では考えれない(噛ませ犬もいただろうが)、戦績をひっさげて世界バンタム級戦を王者ライオネル・ローズ(ファイティング原田に判定勝ち)を戦って5RKOに沈める。

 

因みにこの人は日本のホープで桜井孝雄(東京五輪アマ金メダリスト)や牛若丸原田(ファイティング原田の実弟)をKOで葬っている。

 

ただ俺の観た感覚ではムラッ気がある天才肌のようでポカというのかチョーチョ・カスティーヨという伏兵に判定勝ちして再戦で14RKOされて初めて敗北する。

 

でラバーマッチ(3回目が一番燃え上がると言われる)してカスティーヨに判定勝ちしてまたKO街道ばく進するのだが、このブログでも紹介した金沢和良と対戦して大苦戦してKOで勝つもやや怪物に陰りが観えたと言われたりもしたのが記憶にある。

 

その後、1974年にフェザー級も制して2階級制覇するのだが、往年の怪物ぶりはなくなりやはり今のボクシングでいう階級差が2階級あって当時は1階級に基本、一人か二人しか王者が居ない時代なのでバンタム時代のようにバッタバッタ倒しまくるボクシングは難しくなったようだ。

 

結局、その王座も歴代でもフェザー・J・ライト級で最強と言われるアレクシス・アルゲリョに13RKO負けをくらい、その後も再起して王者になるが78年にパナマのテクニシャン、エウゼビオ・ペドロサにKOで負けてその後10年現役生活を続けるが88年に現役生活のピリオドをうつ。生涯戦績は104戦、88勝78KO13敗3分だからまさに100戦練磨なんだよね、1970年代80年代は日本も海外も含めて世界的強豪は通算100戦ってヘビー級以外の軽量級は100戦以上しているの多いのよね、それは中南米とりわけメキシコは試合をストップさせるのが昔から速かったのと選手自体が日本選手ほど粘らない、頑張らない勝ち目のない試合はギブ・アップする傾向が強いが、俺はこの選手は少数の例外の歴史的強豪だという認識があるね。