私は、音楽、映画以外にというかそれ以上に好きなのがボクシングである。
子供のころ、本気でボクサーを目指し小林弘氏著のボクシング教本を買って6オンスのグローブも買って
兄を相手に真剣にスパーリングをしていたこともある。
ただ近眼ですぐ眼鏡をかけるようになっちゃったのでボクサーの夢はすぐあきらめましたが・・・
その私にボクシングの凄さ、ボクサーの忍耐力、精神力を教えてくれたのがモハメド・アリである。
1973年当時、ジョージ・フォアマンという世界ヘビー級チャンピオンはパンチ3発で象をも倒すと云
われた強打者で来日した時の防衛戦なんかトイレに用をすませて席を立ったら、もう試合はKOで終わっ
ていて、マイク・タイソンなんか比較にならん殺人的な強打者でした。
で1974年、ザイール(今のコンゴ)でアリを相手に防衛戦をするのだが、私はアリは殴り殺されるんじ
ゃないかと思ったぐらい専門家の下馬評で圧倒的に不利だったのだが、奇跡的に私が観た感じ、5発程の
クリーンヒットを決めて、逆転KOするのである。
KOする8Rまでずっとロープ際でボディを打たれていたので、いつKOされるかと思ったがそれはスタ
ミナロスを誘う作戦で後にロープ・ザ・ドープと呼ばれる。
アリのこのKOシーンのポスターは長らく我が家の西郷どんの肖像画とともに壁に張られることに。
私が、アリが史上最強のヒーローと思うのは、ボクシングが強いだけじゃなく徴兵拒否をしてチャンピオ
ンベルトを剥奪されても自分の信念を曲げず60年代の人種差別大国アメリカ合衆国政府と闘ったところ
にもある。俺は東洋人に恨みなんかないぜ!なんでベトナムまで行って人殺しの手伝いをしなくちゃいけ
ないんだ!!俺はそんな無意味な戦いには加担しないぜ!!
最高である。モハメド・アリが世界中の人に愛されるのは、ボクシングを通じて人種差別と闘い、アメリ
カ政府、軍部と闘い最終的に勝利したからではないであろうか。
この人がいなかったらオバマ大統領なんてなかったと思うし、アメリカの人種偏見ももっとひどいもの
で、未だにアングロサクソン絶対主義がまかり通っていたと思う。
私の中で生ける最大級のヒーローである。