娘の誕生日プレゼントに編み物セットをあげた。自分用にも同時に購入して、二人でマフラーを編み始めた。

 

娘が学校の授業で昔の編み物をやったらしく、感動していたので興味があるならとプレゼントにした。

 

近くに手芸専門店があり、そこに行って店員さんに相談し、娘にはオレンジ、自分には赤の毛糸と編み棒を買った。親切な店員さんで、初心者用のものを丁寧に説明してくれた。

 

そして一か月。娘は5-6列編んだきりで止まってしまっている。

私は頑張って時々編んでいるものの、何故か幅がどんどん広がってくる上に穴があちこちにできる・・・。どうやら表編みと裏編みも適当にしていまい、表面もぼこぼこ。

ついには編み目が一つほどけてしまったので、それを修復するべくかぎ針のついた編み棒を買おうと、またその手芸屋さんへ行ってきた。

 

編みかけのものを見せて何が欲しいか説明しようとすると、「これは何を編んでいるの?」と聞かれ「マフラーです。」

すると厳しい突っ込みが次々と。

「なんでこんなに幅が違うの?穴だらけだし、編み方も間違いだらけよ。これは全部ほどいて編み直すべきね。ほどくわよ?」と言うではありませんか!

「やめて、ほどかないで!ここまでくるのに一か月かかったのよ、また編み直すなんてできない。私はこの自分の作品を誇りに思っているわ。マフラーなんて、巻いてしまえば穴や編み間違いなんでわからないものだし。」などとやりとりしていると他の店員さんたちも寄ってきて面白そうに見ている。

 

そしてそこからスパルタの即席編み物教室が始まった。店員さんは、「私はアンナよ、編み方教えてあげるからやってみなさい。」と言いながら、すらすらと一列編んでみせてくれた。早い上に綺麗。そして私もやってみると、なるほど編みやすい。時々編み棒がずり落ちてくるとパシッと肩を叩かれ、「ほらきっちり脇を閉める!」と言われ、2列ほど編んでみた。「慣れてきたし、早いわね。これは練習用にして、ひと玉終わったら新しい毛糸を買いに来なさい。私が一列目をマフラー用に編んであげる」と言ってくれた。ありがとう!とお礼を言って結局何も買わずに帰ってきた。ほどけてしまった目は修復できないらしい。そしてアンナはこれをマフラーと認めていないようだ。

 

自分としてはこのままこれを編んでマフラーにしたいのだけれど、これをまた持って行ったら怒られそうだな・・・。

 

とりあえずアンナに教わったように編んで頑張ります。