イタリア人は、老若男女ピシッとアイロンがかかったシャツを着ている率が高いです。昔からイタリア人のアイロンがけへの情熱(?)は聞いていましたが、実際どうなんだろうと思っていました。
ミラノのブラントショップで働いていた頃。
同僚だったバルバラはシーツを毎日取り換え、しかもアイロンもかけてしわ一つないところに寝ないと気が済まない、というので「それじゃあパンツとか靴下にもアイロンかけるの?」と聞いてみると「Certo!(もちろんよ!)」との答えが。
ひえええー、びっくり!噂には聞いていたけど、ホントにそういう人がいるのね。「靴下なんて一瞬でかけられるじゃない」とのこと。それでも私にはできないわー。
一時期は私もアイロンがけにはまって、自分のシャツやスカートはもとより、娘や夫のTシャツまでもぴっちりとかけていたことがあります。パリッとした服に袖を通すのはとても気持ちがよく、背筋も伸びる気がします。
娘が生まれてしばらくは近所の保健所のようなところで毎週のように体重を量ってもらい、質問などをしていました。そこには小児科医と看護師さんがいて、ありとあらゆることに答えてくれます。小児科医には「この子は肌が敏感なようだから、洋服は綿100%がいいわよ。アイロンがけが大変だろうけど、化繊は肌に良くないからね」と言われました。イタリア人のお母さんは赤ちゃんの洋服にもアイロンがけをするのが当たり前なのね!これまたびっくりしました。新生児なんて一日に何度も着替えるのに・・・。
今の会社の同僚などにも聞いてみると、共働きで時間がないからお金を払って一週間に一度アイロンがけに来てもらっているとのこと。そして自分と夫、子供たちの洋服もかけてもらっているらしいです。ちなみにその同僚は、服の袖の横に線が入るのが好きではないらしく、何だか高度なアイロン技術が必要とされそうです。
電気屋に行けば、シンプルなものからあらゆる機能がゴテゴテついたものまであり、色やデザインも豊富でオシャレです。こんなに綺麗な色のアイロンだったらさぞかし楽しいでしょうね。
昔流行したドラマ「Long Vacation」の瀬名君はいつもしわくちゃの白いシャツを着ていましたが、イタリア人からすると考えられないでしょう。
この前、ローマでの元同居人たちと飲みに行ったら彼氏のほうがしわくちゃのTシャツを着て登場したので、なんだかちょっと和みました。彼は珍しい類だと思われます。
まあ、とにもかくにもイタリア人のアイロンに対する情熱はすごいのです。