産む前から思っていたのは、母乳で育てたいということ。


最初は赤ちゃんも自分もうまく吸い付けない、吸わせられないので哺乳量も少なく、生後3日で退院した際には出生時の3350グラムが3000グラムになっていました(生理的体重減少)。


入院中に助産師さんに授乳の仕方を教わり、家での授乳が始まりました。退院して3日後に検診があったのですが、その時には165グラムも増えていて(一日55グラム増量)、一安心。かなりの勢いで増えています。


それでもやっぱりそのまま母乳は足りているのか不安なものです。どうしたら母乳を増やせるのかをネットで検索しまくり、頻回授乳だ!ということで一生懸命、日がな一日おっぱいを吸わせました。


まだ深くくわえることができないのか、乳首は傷ができたりして、痛い。授乳のたびに、こっちも身構えてしまい、くわえた途端、激痛が!ということの繰り返し。これじゃあ穏やかな気分で授乳なんてとてもできません。笑顔で楽しそうに授乳しているママがとってもうらやましかった。果たして自分もそういう風に楽しんで授乳できる日が来るのか・・・?授乳時間があいてしまっておっぱいがパンパンになった状態では、なかなかくわえられずに1時間格闘して、やっと飲ませられたことも。


そんなこんなで3週間経っても傷は全然治ることもなく、しまいには水ぶくれができたりして、背中の方まで痛みを感じるようにまでなりました。もはや授乳は、痛みに耐える修行のようなものになっていました。


クリスマスをあと二日に迎えた日、お産した病院の中にある母乳外来を訪れました。藁にもすがる気持ち。


授乳クッションを借りてその上に我が子を乗せ、手伝ってもらいながらおっぱいをくわえさせると、痛みもなくすんなりとできるではありませんか!感動です。そのまま授乳をしながらいろいろ説明してもらい、おまけにミラノの老舗のクリスマスケーキ、パンドーロまでいただいて、嬉々として家路につきました。ああ、これで今日からは待ちに待っていた笑顔で楽しい授乳ができるのね!


ところが・・・。

いざ我が子と二人だけでやってみると、全然、できない。

あれ?おかしいな・・・。さっきはあんなに簡単にできたのに。


何度やっても、おんなじ。痛い。

結局、手伝ってもらって一度うまくできたからと言って、マスターできたわけではないのでした。

授乳って、なんて難しいんだろう・・・。


クリスマス後に、いろんな母乳外来に電話してみるものの、クリスマスと年末の休暇のために、どこもやっていません。やっとのことで、家から少し遠い母乳外来の予約を12月31日、大晦日に取ることができました。


それは、次回。