イタリアのお役所事情が大変なことはとっくに経験済みだし、周りでもいろんな場で苦労した人はいっぱいいます。
なので今さら、という感じではあるのですが、それでもやはりとてもひどいと思うので、イタリアの実情を書いてみようと思います。
私はこの春、日本で結婚しました。夫は日本人なので、私の姓が変わりました。そしてこちらに戻ってきてから、イタリアで有効な全てのものの氏名変更の手続きをしなければなりません。
ちなみにイタリアでは結婚後も姓は変わりません。子供はだいたい、父親の姓を受け継ぐようです。
ということは、行く窓口で毎回、なぜ姓が変わったのかを説明するところから始めなくてはならないのですが・・・。
変更手続きをするものは、滞在許可証、納税番号、アイデンティティーカード(氏名や生年月日、目や髪の色、身長などを記載)、運転免許証、郵便局の口座です。
これらを5月後半からしているのですが、ここまで来てやっとほぼ完了しました。運転免許証は先日手続きをしたら、新しいのができるまでに2ヶ月半かかると言われたので、11月後半くらいでしょう。
全て変更するのに半年もかかってます。ああ・・・。
※これらは全て同時進行することができませんでした。
まず納税番号を変更して、新納税番号で滞在許可証の手続き、そうすると滞在許可証を元にアイデンティティーカードを作ることができる、そしてそれを元に運転免許証の変更、という風な具合です。
要するに、どこかの過程で時間がかかってしまうと、次の段階に全くもって進めない、というおそろしい構造になっているわけです。
3ヶ月もあればできるかな、と見ていた私が甘かったですね。オーストラリアにいた間にイタリアの途上国具合を忘れかけていました。
(上の写真)ローマの果てにある移民局前のバス停。周りには何もありません。
ここを通るバスはたった一本だけ。「移民局行き」、バスはありとあ
らゆる国の人たちでいっぱい。
(上の写真)テルミニ(ローマで一番大きい駅)にある郵便局の番号札の
機械。彼らもいろいろ大変らしい。
この過程は長すぎるのと、複雑すぎるのとで細かいことは省略しますが、おおまかに書くと
①日本大使館に手紙を書いてもらったり(日本のパスポートには出生地は書いてないと警察署に説明しても、出生地入りのパスポートの訳を書いてもらえの一点張りをされたため大使館に事情を説明したらとても親切に対応してくれました。ありがとうございました。)、
②二日酔いの状態で(これは自分のせいですね)移民局に長時間並んだり(しかもそこでの扱われ方がとてもひどいのですが、逆らうと滞在許可証が出ないかもしれないため、みな大人しく炎天下でひたすら呼ばれるのを待つのです)、
③県庁に何度も通ったり(その窓口が開いている曜日が決まっていて、しかも短時間のためタイミングが難しい)
④区役所が開く前から並び(既に100人くらい待ってます。というのは、7・8月の二ヶ月間、最寄の区役所が夏休みで閉まっているため、開いている区役所にみんな殺到するから)、戦争のような順番争いをたえしのぎ、何時間も待たされた挙句、今日はできないからと言われ、え、これでここに来るの6回目なのですが・・・・。などなど。
ものすごく大変だろうし時間もかかるだろうと予想はしていましたが、その予想をはるかに超える体験でしたね、はい。
イタリアっていいところなんだけど、発展はしないんだろうなあ・・・。

