NHK番組『ドキュメント72時間』で大分前に取り上げられていた鶯谷の「ダンスホール新世紀」。
ホールに通う常連のお客さんや所属するダンス教師に焦点を当て、下火になって久しい社交ダンス文化の様子を紹介していました。
仲良しのママ友がこの番組を見て興味を持ち、行ってみようと誘ってくれたので、「ええ~?ホント~?いいの~?」と思いつつ、一念発起して行ってきました。
私にとって、実に四半世紀ぶりのダンスホール。
学生時代に社交ダンス部に所属し、学生競技ダンス連盟の試合やその後アマチュア選手権などに出場していた私ですが、果たしてまだ踊れるだろうか…。
めっちゃドキドキして、「新世紀」のドアをくぐりました。
独身時代にダンス仲間と一度だけ来たことがありますが、記憶が薄れて全然覚えていない(汗)。「新世紀」は都内随一の老舗大型ダンスホール。映画『Shall We ダンス?』の舞台となった、昭和風情漂うレトロできらびやかなダンスホールです。
この日は月に一回の「ウルトラ・チューズディ」というイベントの日で、11:00~15:00まで、3曲に1回、教師が必ず踊ってくれるという日。
その言葉通り、「新世紀」のダンス教師の先生方が入れ替わり立ち代わり手を差し伸べて踊ってくれます。
ワルツ、タンゴ、ルンバ、チャチャチャ、クイックステップ(ジルバ)、スローフォックストロット(ブルース)、などなど、人気のある曲がよくかかり、楽しくダンスをさせていただきました(四半世紀ぶりに!)
友人は社交ダンスは全くの初めてということで、ダンスタイムが始まる前にボックスルンバとブルースの足型だけ急いで教えてあげて、いざ、出陣!
他のお客さんは経験者の方ばかりなので、ちょっと心配しましたが、先生方が優しく教えてくださって、友人も楽しんでくれたようなので、ほっとしました。
終了の時間になる頃には友人も大分慣れてきたようで、ダンスがさまになってる!
隣の常連客のマダムに「あんた、なかなか筋がいいわよ~。最初の頃よりずいぶん上手に踊れてるわよ~!」なんて褒められてました。
実は、社交ダンスの世界はかなりアクの強い世界。
教師とはいえ見ず知らずの男性と密着するし、日常では絶対に着ないヒラヒラの衣装で踊ってる人ばかりだし(私と友人は普通のフレアスカートでしたけど)、フロアは無数のライトに照らされてビカーッと光り輝いている。
初めての人には拒否反応もあるんじゃないかと思っていたので、アクの強さを受け入れて一緒に楽しんでくれた友人の、懐の深さに感動した私。
友人は、「新世紀」に集うマダムたちのたくましさと気概に心打たれた、と言ってくれました。
そうだよね、自分が楽しいと思えるものを続けることはエネルギーもいるし大変なこともあるかもしれないけど、周りが何と言おうと押し通す気概を持つことも、大事だよね。
人生の先輩に、いいこと教えてもらいました(^^)。
懐かしいダンスの世界に久しぶりに触れて、楽しかったなぁ。
いい運動になるし、また行っちゃおうかなぁ、なんて気になっている私。
久しぶりにハイヒールで踊って、足は腿からふくらはぎまで筋肉痛、足裏にはまだ若干しびれが残り、グッと伸ばした首筋にピップエレキバンを3つ貼る羽目になっていることは、友人には内緒。
だって、一応ダンス経験者ということでがんばったんだもん。
かっこつけとかなくちゃね(≧∇≦)。
(でもここで書いてたらバレバレですね)
ホール内は写真撮影NGということで、残念ながら友人や私の華麗なダンスシーンは撮影できませんでした。代わりに「新世紀」のチラシを載せておきます(^^)。
追記
隣の席のマダムがいろいろ話をしてくれて、面白かったです。
(友人に)「あんた、スタジオの先生に個人レッスンで習いなさいよ。あんたまだ若いんだから技術(の向上?)目指せるわよ。いい先生紹介するわよ。」
(私に)「あー、あんたは学連でやってたの。学連はいいわよね、お金かかんないじゃない。私なんか全部スタジオの個人レッスンだからね、ここまでくるのに資本かかってんのよ、資本。」
他にもいろいろ爆笑ものの話もありますけど、内緒にしときます(^o^;)。