来年から受験資格が変更になるため、私にとって今回のケアマネ試験は、最初で最後のチャンスのようなものでした。
今回を逃すと、次に受けられるのは4年後になってしまうからです。
つまり、絶対に一発合格したい試験だったのです。
実は約2年前の介護福祉士の試験も、次年度から受験資格が変わるという年の受験だったのですが、今回の試験のほうが何倍もプレッシャーが大きかったです。
3月ごろから教材を買い始めましたが、最初のうちは教材を開いてもチンプンカンプンで、すぐに勉強をやめてしまっていました。
6月の後半になり、「このままではまずい!」とお尻に火が付き、本格的に始めた試験勉強。
初めは、何を頭に叩き込めばいいのか、自分が何を理解しなくてはならないのかさえ、なかなかつかみ切れませんでした。
ケアマネ試験は、介護支援分野と保健医療分野、福祉分野の3分野構成です。
まず、介護支援分野は、日本の介護保険制度の全体像についてですが、何といっても専門用語が厄介で面倒です。分かりづらいし覚えにくいのです。
いろいろな制度の分類なども、なぜそんな風に分類されているのかちっとも理解できなくて、分からない用語が出てくる度にいちいち内容を確認しなくてはならず、本当にイライラしました。
そんな用語が一つや二つじゃないもんだから、というよりほとんどがそういう用語なものだから、途方にくれました。
介護支援分野の勉強に、6月の後半から8月の後半まで、2か月くらいかかりました。
何度も「もう、分んないっ! 覚えられないっ! キィ~ッ!!!」となりながらようやく掴めたことは、介護制度の分類や用語の構成は、なんだかとてもお役所的だということ。
一つの用語に必要要素が後付けで足されていくから、へんてこりんで分かりにくい用語ができ上がるんです。
さまざまな制度の分類や移行も、介護保険が始まってからの改編の歴史なわけです。
そもそも介護保険は市町村が保険者。
用語の構成や制度の分類などがお役所的なのは、自然なことなんですよね。
「お役所的」という自分なりのキーワードを掴めたことにより、独特な用語構成や分類の癖のようなものがすんなり入って内容も理解しやすくなり、用語を覚える際に「お役所的に思考展開すれば覚えやすいってことだわ」などと余裕をかましたりする始末。私って単純(^▽^;)。
介護支援分野に手こずって2か月もかけてしまったものですから、8月後半からは大急ぎで保健医療分野と福祉分野の勉強に取り掛かりました。
とはいえ、7月半ばころから介護支援分野の勉強と並行して過去問や模擬問題を解き始めていたので、8月後半の時点では試験の傾向があらかた掴めており、残りの2つの分野のどこを集中的に覚えなくてはならないか、ある程度分かっていました。
なので、この2分野は比較的効率よく勉強できたと思います。
それでも、重箱の隅をつつくような細かい加算の条件などを覚えるのは大変で、またもや「こんな細かい加算条件をいちいち覚えるなんて非効率的なことやってられるかい! キィ~ッ!!!」となること数回。
はい。掴めました。
加算条件にだってあるんです、傾向と癖が。
ざっくりいうと、医療分野と福祉分野では目的が違うので加算の条件も違う、人員と日数の条件をリンクして覚えると分かりやすい、などなど。
ここまで理解して、ようやく何とか試験に臨む態勢ができてきたかな、と感じることができました。
そしてひたすら過去問と模擬問題を繰り返し、独学だけでは不安だったので中央法規出版(株)主催のセミナーに参加して、試験での取りこぼしがないよう専門家の先生方の知識をできるだけ吸収しました。
試験1週間前くらいから、あまりすることがなくなってしまって、勉強したことの見直しばかりになってしまいました。
試験問題は想像していたより簡単な問題ばかりで、途中で「私、間違えて違う試験の会場に来てないよね? これ、ホントにケアマネの試験だよね?」と、試験問題の表紙を確認したくらいです。
試験後、解答速報で確認しましたが、全60問中55~56問は正答できているようでした。
家庭と仕事のある中で試験勉強をするというのは、時間的な制約もあり、なかなか厳しいものでした。
でも、主人を始め、家族や両親、友人や職場の仲間が応援してくれたおかげで、がんばることができました。
この歳で受験生の気分を味わえるなんて幸せなことじゃないか、と自分に言い聞かせ、絶対合格する!と決めて臨んだ試験でした。
プレッシャーでしんどかったけど、本当に合格できてよかった(´∀`)。
家族や友人に、そして、一番しんどかった時期の勉強を支えてくれた、高橋優さんの『虹』に、感謝を捧げたいと思います。
(動画はお借りしました)
追記
昨日、合格通知が届きました(*^▽^*)。
早速研修に申し込まなければなりませんが、ケアマネ研修に6万円もかかるんですよ…。
想定外でした…。
個人負担にしてはちと厳しい額ですが、背に腹は代えられない。
がんばります!