箱根の仇を広島で討つことはできないけど(全日本都道府県対抗駅伝 男子) | 気になる/お気に入り

気になる/お気に入り

アラカンシングル、築20年を迎えるマンションに手を入れながら、自分なりの快適な生活を模索します

東京が雨なので天候が心配だったが、

雨はすこし降っただけだったという

広島の全日本都道府県駅伝対抗駅伝(男子)。

 

本命視されていた長野県が3連勝で10度目の優勝。

長野チームは中学生以外は佐久長聖の現役とOBだから、

全国高校駅伝で佐久長聖が好成績なら、あとはそこそこのOBを持ってくれば

上位にくることは、ほぼ間違いなし。

今回も4区・5区でほぼ勝負を決めていた。

 

個々の選手を見ると、

大学・社会人の有力先週がそろった3区では、

相変わらず駅伝がうまい愛知の近藤幸太郎とか、

大学時代と同じく、下位から淡々と抜いていく

塩さまこと塩尻とか、

あっさり区間新記録を出す葛西とか色々見どころがあったが、

印象深いのは、やはり駒澤の鈴木芽吹。

(以下敬称略)

 

箱根では実力にふさわしい走りをみせたものの、

青学黒田に区間賞をもっていかれるわ、

チームも3区で逆転されるわで、

おそらく3区の佐藤より芽吹のほうが

よほど悔しかっただろう。

 

あとからよく考えてみれば、3大駅伝のうち

出雲はアンカー、全日本大学駅伝は後半の登場で

勝利がほぼ確定的になった状態だった。

出雲は区間賞、全日本は区間3位だったと思うが、

それでもリードを詰められることはなかった。

 

箱根はトップとはいえ、まだまだ序盤、

離せるだけ離す、というつもりで走ったのだろうが、

追いかける方が勢いがあり、区間賞を取りこぼしただけでなく、

想定外に青学に差を詰められてしまった。

 

それがよほど悔しかったのか、

今日はすでに勝負が決まっているのにしっかり飛ばしていた。

結果、当初は遅れていた大会記録も、区間記録もあっさり抜いて

余裕の優勝。

これが本来の鈴木芽吹だろう。

 

3冠が取れなかった悔しさが、

これで晴らせたとは思えないが、

そもそも2年連続の3冠は、誰も達成したことがない難業。

広島を良い思い出に卒業して、

世界に挑戦する選手になってほしい。