箱根駅伝が終わり、関東大学長距離界についてちょっと考える | 気になる/お気に入り

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2021年度の3大駅伝は無事すべて開催された。

 

蓮舫議員が、応援自粛を求められる箱根駅伝で

5区の沿道で青学選手をしっかり撮影して

SNSにあげる、という考えなしの行動をとる、

というおまけがあったものの。

レースそのものは多少ブレーキを起こした選手が

いたものの、途中棄権なく無事に全チーム完走できたのは

何より。初出場の駿河台大学が、全区間たすきをつなぐことが

できたのは、特筆に値すると思う。

 

青学の圧勝で終わったことで、

学校間格差云々、という記事が出ていたが、

今年度の駅伝を全部回顧してからものを言え!

と思う。

 

今年度、出雲・全日本学生・箱根と

優勝校はすべて異なる。

特に東京国際大学は、出雲の初優勝後、

全日本では丹所の活躍があり、

箱根でもヴィンセントが前年のような爆走をしなくても

きっちりシード権を獲得している。

昨年躍進の創価もシードを獲得し、

駅伝の勢力図が変わりつつあることを示している。

こういう大学で自分がエースになって青学を倒す!

という気概のある高校生がいれば、受け皿はある。

 

新勢力だけではない。

全日本を勝った駒澤や、箱根往路までは

どうにもいいところがなかった東洋が

最後まで粘って上位を占めている。

東洋は、1年生エースの石田を使わずこの結果。

全日本の活躍を考えれば、残念ではあるが、

箱根だけが彼の選手生活ではない。

酒井監督の判断は適切だと思う。

 

また、中央・順天堂という、正直近年パッとしなかった大学が

それぞれ吉井・三浦という一流選手にひっぱられたのか

底上げしているようだ。

 

吉井は1年だった昨年は苦戦していたが、

今回の1区は、自分でレースを作って区間新。

三浦はそもそも2区のタイプではないし、

すでに箱根を越えて世界で走る選手なので

大学の駅伝はそつなく走ってくれればよい。

結果を出してほしいのは、世界陸上の障害。

 

とはいえ、関東学生長距離界に

何も問題がないわけではない。

毎度浮き沈みが激しい明治とか、最近元気がない日体大とか、

色々あるが、たぶん選手自身が一番ショックを感じているのは

早稲田だろう。

 

早稲田については、こういうことになるだろうなあ、

とデータや科学的でない根拠から想像はしていた。

過去に早稲田だけでなく、山梨学院でもあったが、

入学時から注目される選手が3人とか4人いるときは、

1年から2年くらいまでは華やかに活躍するが、

4年は不完全燃焼で終わる、というケースが

時々起こる。

 

今年の早稲田の4年生もそのパターンで

持ちタイムはいいので期待されるものの、

駅伝では結果が出ない。

指導方法なのか、自分たちのコンディション作りに問題があるのか

ただの観客にはわからないが、

歴史は繰り返してしまった。

 

ということで、たぶん2022年度も駅伝3冠ではなく、

各駅伝の優勝校が分かれるということに

なるのではないか、と期待している。

 

そんな先のことより、男女とも都道府県対抗駅伝が

開催されることを祈ろう。