永遠の0
百田尚樹
講談社文庫
特攻隊で命を落とした祖父の軌跡を孫が辿る。
臆病なまでに生きる事に執着した宮部は、何故特攻隊に行く事になったのか。
祖父の事を覚えている人に話を聞いて回る。
そして見えてきた祖父の姿とは…
凄腕の零戦パイロット。
ドラマチックなまでの零戦の登場と、その零戦を操る見事なまでの操縦技術。
それらが織りなす空戦の描写は、はらはら手に汗握る。
不謹慎にも心を躍らせる。
だが、これは戦争の話だ。
当然、格好良いヒーローアニメとは違う。
その陰には、辛く、過酷な、悲惨な現実と、その現実になんとかして抗おうとする
一人の男の姿があった。
あの時、何が起きていたのか。
戦争を知らない世代が増えてきている。
かくいう私もその一人だ。
頭では「戦争があった事」を知っているが、そこで何が起きていたのか、
もう一度…、一度といわずに何度でも。
振り返り、そして繰り返さない為にも。
ぜひ読んでみてもらいたい一冊だと思う。