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夫の地元に越してきて約１年が経ちました。
目まぐるしく過ぎていき
あっという間の１年でした。
なかでも大きく変わったのが
夫が会社員から学生になったことです。
１年前転勤で夫の地元に戻ってきましたが
昭和体質の転勤先に馴染めず
夫は転勤後日々悩んでいました。
そんなとき夫がふと
「お父さんの仕事してみようかな」
と言いました。
義父は国家資格を持ち個人で仕事をしています。
わたしたちが越してくるかこないかの頃に
義父が
「同じ仕事をしている人の子供さん（成人）が
いま学校に通って資格取得を目指している」
と話していました。
そのときは夫はふーんそうなんだぁ、と
聞き流していました。
新たに転勤先で頑張ろうと思っている頃なので
そのときは聞き流していて当然ですよね。
ですが、転勤先の体質に馴染めず
夫自身が何か見えないモヤモヤに包まれているとき
義父の言葉を思い出したようで
わたしに相談してきました。
わたしは
「お義父さんの仕事を継ぐことに大賛成だよ」
と伝えました。
わたしは夫の日々の様子を見ていましたし
義父の仕事を継いだほうが良いんじゃないか、と
数年前から夫には度々言っていました。
夫もその方が良いというのは分かっていましたが、
それには長年勤めた会社を定年前に辞めて
本腰をいれて国家資格取得を
目指さないといけないし、と
なかなか踏み出せないでいました。
意を決して会社に辞める旨を伝えたとき
「あと数年なのに（退職金が満額もらえる規定年数）
辞めるなんてもったいない！
（満額だとこの時点の３倍の金額）
なるべく楽な仕事になるようにするから
考え直してくれないか、
奥さんともよく話してみてくれ。」
と言われたそうです。
それを聞いたときわたしは夫に、
金より時間が惜しいよね。
今の３倍もらえるようにするためには
あと５年は無理してでも勤めないといけない。
５年ってすごく大きいよ。
今のご時世その間に会社が経営難に
陥らないとは限らない。
どんな大企業でも安定はない時代だからね。
しかも楽な仕事にするって
こちらが楽になった分の仕事が
他の誰かの負担になることじゃない？
奥さんも辞めることに賛成ですって言っておいて。
と夫に伝え、その後夫は退職しました。
退職金は
学費と通学定期代にかかる金額とほぼ同額でした
夫は
「退職金使っちゃってごめんね」
と言いましたが、
わたしは
「次に活かす１番良い使い方だよ！」
と返しました。
夫が長年頑張ってきて頂いた退職金を
１番良い使い方ができて本当に嬉しい！
しかも今住んでいる家は
駅から徒歩５分以内なんですが、
電車通学するのにはもってこいの場所なんです。
海が近くにあって家からも海が見えるから
という理由で決めた物件でした。
車があるし駅は近いけど電車に乗らないなぁ、
と思っていましたが、
まさに１年後この物件に決めた
本当の意味が分かるとは 笑
夫はきちんと地に足が着いている人で
定年まで勤め上げると
四半世紀ひとつの会社でコツコツ頑張ってきました。
その夫にとっては大変な決断だったと思います。
ですが転勤先に馴染めなかったからこそ
夫は新たな道に進むきっかけとなった。
一見悪いことのように思える出来事の裏にこそ
大きなギフトが隠されている。
今学生になった夫を見ていると
勉強は大変そうですが、
自分の子供くらいの年齢の子たちと
一緒に過ごす日々は楽しそうなので良かったです
結婚してもうすぐ１８年目、
出会ってからだと２６年経ちます。
元々本当に優しい夫のことは大好きなんですが、
歳を重ねるごとに大好きが増えていきます。
最後まで読んで頂きありがとうございます。