首記の件、アンケートの回答数が40件に達した記念として、中間報告をちょこちょこと発表していきたいなと思います。
~~~~~~~~~~~その前に注意書き~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
本アンケート結果は医療および統計解析の素人が纏めたものであり、決して医学的な正確性を担保するものではありません。データ数も40点と少ないため、断定的なことは何も言えません。「ほんまでっか?」の精神で読んでいただければ幸いです。
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WEST症候群にかかった場合は一刻も早くACTHを開始した方が予後が良いというのが通説です。この説がアンケートで裏付けられるのかを確認してみました。下のグラフをご覧ください。


んんん?なんか色々な事が読み取れそうですね。
まず知的発達レベルについて見てみましょう。
通説通り、ACTHを早く開始した方が発達が良いならば、下図のような強い相関がみられるはずです。

潜因性と症候性をまとめて見ると、あまり強い相関があるようには見えません。
では潜因性と症候性を分けてみてみましょう。
潜因性の相関係数:0.60 相関あり
症候性の相関係数:0.29 弱い相関あり
おお!エクセルによると、特に潜因性は通説通り、早めにACTHをした方が予後が良いっぽいと言っています。
しかし本当にそうでしょうか?これはグラフの左上に2ポイントある青印があるため、相関係数を引き上げていると予想されます。試しに左上の2ポイントを消去してみると、
潜因性の相関係数:0.15 まったく相関なし
となります。
つまりどういうことだ?
◆少なくとも、一刻を争っても予後には関係なさそうだ(仮説)
発症から0~2ヶ月くらいに限って言えば、一刻を争ってACTHをしても予後にはあまり影響がなく、むしろ基礎疾患の影響が大きいと考えられます。ではもっとACTHが遅れたらどうか?これはデータ数がまだ少ない為、なんとも言えません!
◆身体発達もおなじ傾向
身体発達の予後については特に顕著でした。
潜因性の相関係数:0.27 弱い相関あり
症候性の相関係数:0.06 まったく相関なし
◆補足
この記事は、お子様がWEST症候群になってもACTHを実施しない事を推奨しているものではありません。ACTHはスパズムを止めて脳波を整える点で、日本で行われている治療の中で最も効果的な療法です。
ただ、 「治療の開始が遅れてしまった」 という点で必要以上に自責の念に駆られるご両親はきっと多いと思われます。マルコ家も同じです。「あの時、病院に連れて行ってたら、結果は違ったかも」という思いは強力な呪縛となって、事あるごとに苛まれるものです。ご家族にとって、今回の記事で少しでも気持ちが楽になることがあればいいなと考えます。
アンケートも引き続き実施中。
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