10年前ですが上海で四川出身の友達とよく食事に行きました。
日本が嫌いでいつも日本人を馬鹿にしているのですがなぜか僕とはウマが合ってました。
上海の寿司屋で握りずしに挑戦。四川だけでなく内陸部の人は生魚を苦手とする人が多いです。
そういえばフランス人でも生魚食べられなく当時のブーローニュにあった「さん㐂」では火の通った寿司セットもありました。
さて四川の友人。人生初のマグロの中トロを恐る恐る食べます。口に入れると、ウッと口を押さえ苦しそうに悶えながらずっと下を向き咀嚼してます。ああ、これは無理だ。僕は無理しなくていいよ。とトイレの方を指さしました。
食べ終わったら四川の友人は目をカッと見開き「こんなに美味しいもの今まで食べたことない!」と叫び、板前さんまで笑顔になりました。その後ずっと中トロを注文し続けその日の勘定がかなりの金額になりました。
それから会うたびに覚えた唯一の日本語「とろ」を「とーろーとーろー」と呪文のように言い続けてきました。それから和食が大好きになったそうです。


