西川口から赤羽へ、そこで東海道線に乗り換えて横浜まで約50

夏休みとは言え早朝の電車は混んでます。

尾久に電車が入り再び発車する際に駆け込み乗車。中年男性。それだけでも迷惑なのに車内で更に人をかき分けます。

ここは1号車4扉。わかりました。彼は「自然」に呼ばれて車内のトイレに行こうとしています。が、すでに先に呼ばれた人が。

「ああ」と小さく彼はため息をつきそこで待ってます。僕も1号車4扉は固定の場所なので彼とは至近距離。

すぐそばで彼が苦しんでいるのが伝わってきます。息が小刻みに、そして体温の上昇まで伝わってきます。

大丈夫かな?是非負けないで欲しい。負けてしまったら車内は惨事になるからです。

それでも彼は扉をノックしたり催促しません。紳士だ。近くにいると僕まで自然に召喚されそうです。少し距離を取りました。

彼は扉を背に寄りかかっています。苦しそうだ。

品川に着きました。僕はたまたま席が空いて座れました。彼は判断したのかまた人をかき分け出口から40盗塁できるのではないかと思える速度で車外に出て走っていきました。

それも人生の判断。

しばらくすると車内のトイレがあき、先住民が出てきました。それにしても長い。僕は彼をにらみつけました。

おなじ志をともにするもの、譲り合って使いたいものです。