思い出しました。実は僕はコーヒーが怖いんです。それを聞いた中国人友人に笑われました。僕は「だから言うのは嫌だと言ったんだ。思い出しただけで気分が悪い。ちょっと隣の部屋で横にならせてもらうよ」と言い残し、隣の部屋へと行きました。
中国人の友人は、いつもいばっている僕にいたずらしてやろうと、雲南省からまたたくさんのコーヒーを集めました。「奴はびっくりして死んでしまうかもしれないな」と言いながら、たくさんのコーヒー豆を僕の部屋に投げ入れて、逃げ道をなくすために鍵を閉めました。
横になっていた僕は、「わー、コーヒーだ、怖いよ」と布団を被って怖がりました。友人は「怖がっているな」と喜んでいました。
が、僕がおいしそうにコーヒーを淹れて楽しんでいるのを見た友人は、やられたと思い「飲むのをやめろ！ 本当は何が怖いんだ」と聞いたので、僕は「ここらで甘いまんじゅうが一番怖い」と答えました。
