夕刻、一日の仕事が終わり会社をでる。
コンビニによりビールをひとつ(500ccロング缶)。
これを飲みながら歩く。「路上飲み」という言葉を使うなかれ。
私は各社の新製品のチェックを歩きながらおこなっているのだ。
またペットボトル・空き缶回収ボックスの位置を正確に知っているので確実に資源の再利用としている。
疲れてはいるが、それを見せないようにさっそうと歩きながら数十秒で颯爽と。
これを「ストリート・テイスティング」と呼んでいる。
今日もコンビニで買い薄暗くなった路地を歩く。嗚呼、喉にしみる。喉の消毒。
ふと前方から速足で近づいてくる人物。背の高い黒人。
明らかに僕を目指して速足。
何者?警戒する。近づいてくる相手をよける行動をとる。
するとその黒人、自分が手に持っていたビールの缶を僕の前で高く上げ乾杯のしぐさ。
嗚呼!彼もストリート・テイスターだったのか。疑って申し訳ない。
すれ違ったあともお互いをみる。僕はカラになった缶の代わりに親指でサムアップ!
彼の白い歯が印象的だった。
うむ。国際交流。