ゲネプロ(中国語では彩排)の重要性を改めて思い知りました。

本番前の最後の練習、できれば口の疲労をセーブしたいのでやりたくないのですが、ざっとランスルー。

誰にも気がつかれなかったのですが、僕の社会的生命にかかわる重大インシデントだったので備忘録として残しておきます。

吹奏楽定番の「宝島」。

軽快な打楽器に乗り楽しい音楽が続きます。後半部ではサックスの長いソロの後、打楽器セクションが盛り上げ、トランペットとトロンボーンが難しく且つご機嫌なソリを。(練習記号H)

今回はその部分はホルン含め金管全員で吹きましょうという事で採譜した譜面が配られました。難しすぎる。ゆっくり練習し、できるだけ参加をしようと。

ゲネプロでは金管奏者全員立ち上がって演奏しようという事に。

なので控室ではそればかり皆でさらってました。

ところでホルンはその直後に目立つ高音のグリスサンドがあります。たったり座ったりでは演奏に影響出るので、金管が全部終わってからホルンだけ立ったまま、このグリスサンドをやることになりました。

この方が演奏上安全だし、マーラーの巨人のような視覚的効果も。

 

高音。。。若いころ苦労しました。どうしてもマウスピースを押し付けたり、口に力を入れて出そうとしていました。逆効果です。

今ではこの40数年蓄積された腹の筋肉でしっかり支え、昔ほど苦労せず高音だせるようになってます。

 

さあ、ゲネプロでその場面です。打ち合わせ通り立ち上がって吹き、ホルンはそのまま残って高音のグリスサンドを。

腹に力をいれて。。。

 

ホルンとは関係ない「ずる」っとした音が聞こえました。腹を凹ました分、緩くなったズボンがずれ落ちました。

危ない!ホルン吹いたままこんな時は太極拳のガニ股に構えることでズボンの落下を防ぎます。慣れたものです。もし本番で直立してたら大勢のお客様の前で立ち上がりながらズボン落ちるところでした。女子高生もたくさん来ていた中で、もう二度と出入り禁止になるでしょう。

 

スタンドプレイでハイトーンの時はベルトをしっかり締めるべし。改めて教訓となりました。

 

本番はゲネプロのおかげで落ちずにすみました。