私の所属する春日部交響楽団は12月24日の第九公演に向けて毎週練習を重ねています。

美しい四楽章。330小節目にこの楽章の前半を締めくくる美しく壮大なフェルマータがあります。

初めて聞く方はそのフェルマータが楽曲の最後だと思い拍手してしまう事も。

合唱とオーケストラが奏でる素晴らしい和音。しかしこの曲の終わりではありません。

ずっと待機させられているトロンボーン、ピッコロ、トライアングル、シンバル、大太鼓の出番はこれからです。

 

さて、このフェルマータ。指揮者によって伸ばす時間が様々です。短い人もいれば長い人も。

YouTubeで発見できる演奏の330小節目のフェルマータの長さをまとめてみるという暴挙をやってみました。

スマホのストップウォッチ機能で音の出だしから指揮の振り終わりまでを計測しました。振り終わりにしたのは響くホールでは残響が残るからです。

指揮者によっては合図がわかりにくくストップウォッチを押すのに苦労しました。合唱や管楽器が飛び出す演奏もあるのでティンパニの音で計測開始です。

短い演奏、長い演奏。どれもこの至高の名曲の素晴らしい演奏の素晴らしさとは関係ありません。

が、8秒を超える演奏は歓喜のハーモニーが窒息の苦しみに変わり管楽器と合唱が音量が下がったり苦労している様子です。

リハーサルと本番で長さが違うと息が持ちません。

さて、春日部交響楽団のフェルマータ、何秒になるでしょうか?

是非12月24日はご期待ください!