中国での大学入試「高考(がおかお)」が終わりました。ミレニアム世代の入試という事で話題になりましたがこれを巡って数年前に中国の教育委員会と大げんかしたのを思い出します。
四川省成都での話。
何度もこの地で吹奏楽の普及に努めて来てそれなりの成果も上がりましたが、何となく白けムード。中学に上がるとすぐにこうした部活を辞めなければなりません。
部活そのものが受験の害毒と見なされているからです。
僕は部活と勉学を両立させた例をいくつも挙げ部活が人間形成にどれだけ有効か、部活をやっても良い大学に入れる事を説明してました。
中国の教委は部活(特に吹奏楽)が人間形成に役立つのを認めながらも中国の高考には通じない。
更に「日本の大学受験は楽よね〜。ずっと吹奏楽やりながらも合格出来るのだから。中国の受験はそんなに楽ではありません。」
と言われました。
しかし国際ランキングで東京大学が香港大学や北京大学に抜かれた事、「ブラック」という単語が流行りブラック部活で吹奏楽がそこに入ってきた事など辛い状態になって来ました。
本当に部活は良くないのか?自分が必死になってやってきた時間は何だったのか気になります。僕も吹奏楽からいろいろ学んだのけど。
それでも今年の受験生は「インターネットネイティブ」ランキングや就職率より学校の文化や授業内容などで選んでいるそうです。
未来を担う若者たちに幸あれと願うばかりです。