親しい中国人女性の友人と割烹遊へ。
カウンターがメインのこの日本料理は僕が上海で一番好きな和食。
日本文化に興味がある中国人にこの店を紹介でき一緒に食事を楽しむのはとてもうれしい。

至極の和食を白ワインと一緒に楽しんでいると
店員が「僕が頼んでいるワインとは別に」我々にワインを2杯持ってきた。

へえ、店長のサービス?

店員:「いいえ、あちらのお客様がアナタにって・・・」
ワインを送ってくれた相手を見る。女性が一人でカウンターに・・・こっちに笑顔を送る。

知っている人かな?取引先かな?ちゃんと立ち上がってお礼したほうがいいかな?

店員:「いいえ、あの方はお一人で北京から出張に2,3ヶ月に一度来る方です。」

じゃあ、なぜワインを?

店員:「きっとアナタのことが・・・」

わーー、やめろ!隣の僕の連れの友人がとたんに不機嫌になる。
友人:「ねえ、アナタのお知り合い?」

い、いやいや本当に違う、本当に知らないんだ!許して!

何で僕が謝る?

困った。僕が一人だったらすぐに席を移動して隣に座ってお礼を言って代わりに別のお酒を注文してすかさずWechatのアドレスを。。。と言うことが出来るのだけど、連れがいるので何もできない。

何もしないのも相手に失礼だし、かといって何かリアクションすると連れの友人が怒るし・・

困った。それにしても女性と一緒にいる男に対し酒を奢るか普通?あまりにも大胆。
それにしても敵は凄く美人だし、奢ってもらったワインは圧倒的に自分が今注文しているワインより格上。何が言いたいんだろう。何をしたいのだろう。
そして連れの友人は不機嫌。


連れの友人がトイレに席をたった瞬間に店員を呼び、小声で作戦タイム。

ねえ、あの女性に何かお礼したいんだけど今からワインを送っても無理そうだよね?何か出来る?
確かにその女性は一人でこれ以上は飲めなそうだ。

店員:「当店自慢のお持ち帰り用の梅酒ゼリーを彼女に送るのはいかがでしょう?」
好主意(Good Idea)!そうしよう。

友人がトイレからもどり、店員と小さな作戦開始。

やっと彼女が帰るタイミング。ほっとした。

謎の女性:「○○さん!非常感謝!」といって彼女は去る。

友人:「ほらあ!アナタの名前をしっているなんて!知り合いじゃないの!」ついに怒り出した。

店員がその女性に僕の名前を伝えたらしい。

い、いや!知り合いじゃないって!違うんだ!本当に知らない!御願い!許して!

こんな状況でスマートに対応できない自分はまだまだ人間が出来ていない。