5月が過ぎた時点で僕の中国生活は単純に考えて4年半。

これでフランス駐在期間を超えました。

今まで何かにつけ「フランスではこうだった。」って心理的なアリバイや寄り所をフランスに置いてきましたが今後はそうなくなりそうです。

ただ単純に海外で仕事している駐在員って格好いいだろなって言う単純な理由で海外赴任を希望。


そして考えても見なかった国に赴任。
それだけに会社にはフランスや中国で業務をさせてくれていることに深く感謝してます。
語学を始め、奥の深い異文化の発見。フランス音楽、ワイン、中国茶、太極拳など少しずつ自分の身に染み付いているかな。大学時代はフランス語や中国語で生活するなんて思っても見なかった。


各地で味わう美味しいモノ。これも確実に僕の皮下脂肪と内臓脂肪に形となって現れてます。

フランスと日本のように距離があり、まったく摩擦のない関係と大きく違いこの国で生活するにはいろいろ辛いことがあります。


すべてキチンと整っていることがデフォルト状態である日本と違い、日本の常識を持ち込んだらやってられません。また、2012年の9月は本当にいやな思いをしました。直に「小日本!」と罵られた事も。

でも、そんな中いまだにこの国に留まり仕事を続けたい強い動機として自分の周りにいる「哈日族」の存在が大きいです。


彼ら/彼女らは学校で反日教育を受けていながらも却って日本のアニメ、寿司、電化製品などに興味を持ち、日本や日本文化を愛してくれます。今年入った新入社員は大連の学校で日本語スピーチコンテストを総なめし、早稲田で日々日本語を学び、やはり留学生代表でコンテストに勝ち残りました。

フランス人がついぞ受け付けなかった納豆も中国人はぱくぱく食べるし、「くさや」の匂い嗅いで僕が悶絶している間に中国人はぱくぱく食べてます。海のない内陸の四川省出身の友人は刺身が大好物です。

そんな同僚、友人らと仕事し、遊びまわっているとこの国でやりたいことがなんとなく見えてきています。


両国の関係がどうあろうと周りの「哈日族」は大事にしていきたい。
そう強く感じます。


でも「哈日族」を極めた中国人はどこにいるのでしょう?

そう、日本にいます。日本が好きだから日本に旅行し日本で生活しています。

中国に住む日本人は15万人、日本に住む中国人は65万人。

帰国したら彼らと仲良くなる機会があればと思います。


なーんて、まじめに熱く語ってしまいました。すみません。
写真は床屋で白髪染め。黒天使になってます。