上海の中心部の喧騒の中、大通りから少し奥に入るとその店はあった。静かな門構えで、木戸をゆっくり開けるとお香の煙が出迎える。これで一気に国境と時代を超えた気分。


一種類のコース料理のみ。
食べられない物はないか聞かれ、何でも食べられると応える。
そしてメインのしゃぶしゃぶは蟹がいいか、牛がいいか聞かれる。

これとお酒が客に与えられた唯一の選択肢。(両方食べたい!って言っても駄目だろうな)

「では、始めさせていただきます。」店主の静かなこの言葉が今夜の楽しい食事の幕開け。カウンター数席と個室だけのお店。中国人もいるし西洋人もいた。日本語と中国語と英語が混じるけど上品に静かに楽しめる。


伝統的な料理かと思いきや、冬瓜の上に鰻を乗せてバーナーで炙ったり、ウニにニンジンのムースを掛けたりと斬新な料理も。


一種類しかないコースメニューは毎月変わるそうだ。
さあ、次いつ行こうかな?