「私の名前はクリスタル。」彼女はそう僕に言った。
初めて出会ったのは2009年の10月。上海に来て間もないころ肝炎の予防接種の時に担当してくれた看護師。でも同僚と会話する際は上海語なのでクリスタルは本名ではなさそうだ。
当時の事は良く覚えてる。処置室に入るときにつまずいてずっこけて、注射を打つ直前にゴミ箱をあさりたった今すてた薬品のラベルを確認して「ああ、よかった。間違ってなかった。」と言った後、では「AB混合いきます。痛いよ!」と言ってぶすっと刺した。
注射そのものが本当に痛いのか彼女が下手だから痛いのか知らないが本当に痛かった。
AB混合ってなぜ痛いのですか?と彼女に聞いた。
「私日本語下手ね。」
それ以来何を聞いても笑って「私日本語下手ね。」だった。英語も通じない。
2012年の春、脳梗塞で同じ病院に。またクリスタルが担当だ。
僕も少しは中国語が話せるようになったので安心。でも彼女も日本語上手になっていた。
上海に数少ないMRIの場所まで看護服のまま一緒にタクシーに乗り連れて行ってくれて手続きしてくれた。
「日本の患者さんみんな私の事、面白い人だって言うんだよ。」
確かにその通りなので否定しなかった。
MRIを撮る施設は自宅の近く。夕方だったので当然のように彼女をお茶に誘ったけど看護服姿の彼女は当然のように断った。
昨日
大連で食あたりした後発熱が収まらないのでまた同じ病院に。
クリスタルだ。10か月ぶりの再会。
僕の腕をとり驚くほどテキパキと血圧を図って体温測って、「大丈夫ですよ。ではこちらに。」とドクターまで案内してくれた。
日本語、完ぺき。初めて会う人は日本人の看護師と間違うのでは?
2歳になるお子さんがいるそうだ。仕事振りも女性としても素敵だった。
でも僕としてはこの病院の他の看護師さんと同じくあまりにまともな看護師になってしまってブログネタが減ったのが少し残念だ。