中国華南地 域の町深セン。
気温はとっくに30度を超え、エアコンと扇風機を両方使って会議。
外気と部屋の温度差が何とも体をだるくする。
その中で白熱した議論。
7,8名の中国人と僕。
今回の内容はかなりシビアだ。
複数の人間が一度に話し始めるとそれで僕のヒアリングは機能しなくなる。
僕が話しても話の途中でどんどん割りこまれる。ストレスフルな空気。
その空気。一瞬の間をついてある匂いがたちこめた。
あまりにも強烈で会話が止まる。
僕は扇風機の風上にいる同僚をにらみつける。音は聞こえなかった。
まあ、あの議論では音なんて聞こえないだろう。
その同僚は更に扇風機の風上の同僚をにらみつけている。
僕の風下側の同僚は僕をにらみつけている。
会議が止まる。
突然ホスト側の人間が立ち上がり窓を開ける。
臭い!
犯人は誰だ!全員が自分以外を疑っている。
窓を開けたら外から更に強い匂い!
ひええ、この匂い、外からだったのね。
同僚を疑って申し訳ない気持ちになった。