白鳥の湖。子供のころ初めてテレビを通してその音楽を聞いた。またその後ホルンを強烈にやりたい!と思ったのはスターウォーズの音楽だった。
どちらもオーケストラってこんなに多彩な音が出るものだと子供ながらにびっくりしていた。
そのテレビ、といえば僕の世代は「8時だヨ!全員集合!」。ここでドリフスターズが繰り広げる様々なギャグの中にこうした音楽が入っていた。
いろんな影響を受けたなあ!
大人になっても白鳥の湖と言えば彼らのギャグが真っ先に目に浮かぶが美しい音楽は忘れられない。全幕のCDを買って聞いたりしていた。
必ず「踊り」を前提に作曲する制約がある中でこうも美しいメロディーや色彩感豊かなオーケストレーションを持った曲。
素晴らしい。
今回「上海東方芸術中心」でクレムリンバレエシアターが来て白鳥の湖をやるので聞きに行った。
1990年創設という比較的若い団体。オーケストラはどんなメンバーでどんな演奏をするのかな?
地下鉄2号線で上海科技館駅を降りて5分。
胡蝶蘭をイメージしたモダンで優美な建物はシャルルドゴール空港をデザインした人が担当。
3つの施設が中にあり歌劇庁(1020人収容)、演奏庁(333人)、音楽ホール(1966人)の3つ。
モダンではあるが落ち着いた建物。
中国人ばかりでなく様々な国の人々が来ていた。家族連れでばっちりスーツとドレスで決めドイツ人。晴れ着を着た日本人。
ここでは「未就学時の入場はお断り」ではなく「身長1メートル未満の子供はお断り」だそうだ。
オーケストラピット。幸い至近距離。ホルンはどこのメーカーかな?有名なトランペットソロ「ナポリの踊り」は誰が演奏するのかな?
と期待に胸を膨らませて待っていた。
あ、あれ?なぜ
そこにも客を入れるの?
戸惑っていたら開演。
なんと演奏ではなく録音だった。カ、カラオケ。。。
それも常に同じ音量。オーボエのむせび泣くような繊細なソロもオーケストラのテュッティもみな同じ「音が割れる寸前の」フォルテシモで流す。
参ったぜい。
すっかり元気をなくし席でぐったりしていたが、その分踊りを堪能できた。
有名な「四羽の白鳥の踊り」ファゴットのリズムから始まる名場面はそれだけで会場から「おお!」と期待の声。
さすがに美しい!子供のころ見たドリフスターズより良かった!(比べる基準がおかしくないか?)
随所に流れる白鳥の舞。高木ぶーや志村けんのイメージは完全に消えて楽しめた。
高度な技術の32回転ダンス。滞空時間の長い跳躍。
踊りの事はさっぱりわからないけどよかった。
充実した気分で帰宅できた。
ちなみにこの美しい音楽を書いたのは「柴可夫斯基(チャイコフスキー)」白鳥の湖は中国語では「天鹅湖」(2番目の文字は左に「我」右に「鳥」です。)



