床屋のお話。

ここ上海での理髪の代金は様々。路上でカットするローカルなものは5元(65円)から日本人の有名な美容師さんだと500元するものまである。
フランスに住んでいた時は90年代最後で100フラン(だいたい2000円位だったかな)。同じ大学に通う日本人男性は15元で散髪したがなかなかサマになっている。
彼はこうやっていち早く現地に溶け込む能力がある。


僕は髪型はほとんど拘らず(拘っても見れる顔ではない)月に一回切る程度。
10月末にかなり有名な方のカットを受けて、評判は良かったがそこまでお金をかけても別にモテるようになるわけでもないし、もう少しリーズナブルなところに行ったのが11月末。

床屋さんではいつも「横と後ろを短くお願いします。前と頭のトップは適当に。。」と注文し大体いい感じになっている。


もちろん、同じ注文でもフランスの床屋と日本の床屋は感じ方が違うし、ここ上海でも違う。


髪を切り終わって、気持よーーく肩をもんでもらったので気分よく、店を出た。
自宅に帰り鏡を見ると、うーーん。なんか違和感。これまで感じたことのない違和感。


翌日、同じ大学の語学研修で一緒のクラスの日本人女性に尋ねてみた。
「ああ、短くされたのですね。別にいいと思いますよ。」と言ってくれた。
うん。なら安心。他人は自分が思うほど自分を見ていないものだ。過剰に反応しても仕方ない。



ところが自分が訊いてもいないのにいろいろな方が指摘するように。。。
「You cut the hair? HAHAHAHA!」(同じ大学の韓国人女性 40代)
「(僕を一目見て)。。。。(目を合わせない)」(フランス料理 Le Bouchenの小姐(シャオジエ) 中国人女性20代)
「可以、可以(クーイークーイー)=OKの意味 HAHAHAHA」(足裏マッサージでよく担当してくれる中国人女性 30代)

へえ、皆見てくれるのだな。そんなにインパクトあるのかな?


悲劇は午後通っている漢龍文化中心で起こった。
僕が受付に行くと受付のマネージャー(中国人女性 20代)はニイハオも言わずに、「その髪型どうしたのですか!気に行っているのですか?幾らしたのですか?短すぎです!気に入っていないのにそんなにとられたのですか!?気に入らないならなぜ文句を言って返金要求しないのですか!(以上流暢な日本語)」
とすごい剣幕。まるで校則に違反し先生に怒られている中学生の気分。


そしてレッスンが始まる。
先生(中国人女性 30歳)はやはりニイハオも言わず僕を一目見て「いったいどうしたのですか!その髪型!」
Ah,LALA!いやはや。。。「いやあ、確かに僕もあまり気に入っていませんが、半数の方々は良いと言ってくれてますんで(日本語)」
と切り返した。


しかし先生はやはり流暢な日本語で、静かに僕にとどめを刺した。
「その髪型を良いと言ってくれている方々は心の優しい方々です。ダメだと言ってくれている方々は正直な方々です。」


ひええ!参った!
髪が伸びる年末まで我慢しよう。それまで同僚や友人に会わずにいられるかな。。