「カリギュラ 究極版[R15+指定版]」('23) | Marc のぷーたろー日記

「カリギュラ 究極版[R15+指定版]」('23)

 

ローマ帝国の暴君カリギュラを描いた歴史大作映画「カリギュラ」('79) の初公開版で使われなかった別テイクのフィルム群を再編集した異色の別バージョンとなる「究極版」です。主演はマルコム・マクダウェル、共演はヘレン・ミレン、ピーター・オトゥール、ジョン・ギールグッド、テレサ・アン・サヴォイ、グイド・マンナリ他。

 

→ Wikipedia「カリギュラ (映画)」

 

プロデューサーが独断で勝手に過激なポルノ映画に改悪したとされ、激しい酷評を受けながら、それ故に逆に大ヒットした初公開版は、存在はもちろん知っていますが、観たことはありません。

 

本作は、脚本家と監督の本来の意図に可能な限り近づけることを目的に再編集されたものということで、ちょっと期待して観てみました。

 

う〜む…。

 

酷評の嵐だった初公開版よりは「マシ」なんでしょうね…。

 

でも、純粋に1本の映画作品として観ると、一流の役者を使って無駄に金をかけて作ったポルノ映画でしかない…。

 

色調が非常に印象的な衣裳やセットなどは確かに派手で豪華。また、セットを意図的に舞台劇調にすることで、虚飾に塗れた退廃的な世界を表現しているのも悪くありません。

 

が、ストーリーや人物描写があまりに薄っぺらいために役者の演技が空回りしていて、観ていて恥ずかしくなるレベルなのは致命的。本当に演者たちが気の毒でなりません。

 

この「究極版」を作る意味はあったと思いますが、それは初公開版との比較のためのものでしかなかったようです。