「DEATH & DETAIL 事実は語る」('24)
富豪を乗せた豪華客船を舞台に、船上で起きた密室殺人事件の容疑者となった若い女性が過去に因縁のある名探偵ルーファスとともに犯人捜しに挑む姿を描いたミステリーシリーズ全10話です。主演はヴァイオレット・ビーン、マンディ・パティンキン、共演はローレン・パトン、ラフル・コーリ、アンジェラ・チョウ、ヒューゴ・ディエゴ・ガルシア、パルディス・サレミ、リンダ・エモンド他。
二転三転するストーリーで最後までそれなりに楽しめるのですが、観終わった後に素直に「面白かったぁ!!」とは言えない物足りなさが。
記憶を辿るシーンの描き方は独特で興味深く観ることができたのですが、全体としては、とにかく「軽い」のです。
残酷な殺人事件を軽妙なタッチで描くのは珍しくないですが、過去のそういった作品の「軽妙さ」とは異なり、ただ「軽い」のです。
徐々に明らかになる真相からすると、本来はもっと重厚な人間ドラマとなるはずなのに、あまりの「軽さ」で深刻さが全く伝わって来ない…。
おそらく作り手としては、この「軽さ」は意図的なんでしょうけど、成功しているとはお世辞にも言えず。
明らかにシリーズ化を想定した内容でしたが、結局、この1作で打ち切りとなったのは当然でしょう。アイデア自体は悪くなかっただけに残念。