「殺人鬼ジョン・ゲイシー〜仮面を被った悪魔〜」('25)
1970年代に全米を震撼させた実在のシリアルキラー「キラークラウン(殺人ピエロ)」ことジョン・ゲイシーが起こした事件の捜査から死刑執行までを、被害者たちの背景とともに描いたサスペンススリラードラマシリーズ全8話です。主演はマイケル・チャーナス、共演はガブリエル・ルナ、マイケル・アンガラノ、ジェームズ・バッジ・デール、マリン・アイルランド、クリス・サリヴァン他。
予想以上に観応えがありました。
これまでホラー映画など、様々な作品で取り上げられてきた題材を、21世紀の今の時代に映像化する意味や意図は明確。これまで散々描かれてきた事件そのもののホラー映画的残酷さの表現を意図的に控えめにし、事件当時「男娼や同性愛者が快楽を求めたために被害に遭ったのは自業自得」とされた被害者たちの名誉を回復することを目的とした脚本は![]()
また、さほど緻密ではない雑な事件だったにもかかわらず、何年も事件が見過ごされてきた社会的、制度的問題にも踏み込むなど「社会派」の要素があるのもいい。
キャストも地味ながら充実しており、特にジェームズ・バッジ・デールとクリス・サリヴァンは(僕にとっての)既存のイメージとは異なる新鮮な魅力を見せていて印象的でした。