「Mr.&Mrs.ウォンテッド」('23) | Marc のぷーたろー日記

「Mr.&Mrs.ウォンテッド」('23)

 

大富豪の孫を過失で死なせてしまい、賞金を懸けられて殺し屋たちから命を狙われるはめになった一般人の夫婦を描いたアクション映画です。主演はダニエル・カルタジローン、ロイス・ブレイビン=プラット、共演はエリック・ロバーツ、ルーカス・アウレリオ、マルコ・レオナルディ、ジョルジュ・サン=ピエール、ベントレー・カルー他。

 

ハリウッド映画ならドタバタアクションコメディにするところを、すっとぼけたコメディとして描くとか、ハリウッド映画なら絶対にありえないエンディングとか、イギリス映画らしさは徹底していて、そのセンス自体は嫌いじゃない。

 

が、単純に面白くない。

 

主人公夫婦が徹頭徹尾「不快なクズ」なので、この2人がどうなろうとどうでもいいとしか思えないし、そのキャラクターあってこそのエンディングなんでしょうが、そもそものこの物語の趣旨として、それはアリなのかという疑問が。

 

それに、凄腕の殺し屋たちという設定にもかかわらず、ことごとく雑でずさんで間抜けなのも、それが作り手の意図だとしても、面白いのは最初だけ。同じパターンをただ繰り返すだけってのは「観る側をバカにしてるのか?!」としか思えず。

 

全てにおいて不愉快なだけの映画でしたが、それ自体が作り手の意図通りなのかもと思ったりもします。