「しあわせの雨傘」('10) | Marc のぷーたろー日記

「しあわせの雨傘」('10)

 

1977年のフランスを舞台に、病気で倒れた夫に代わって雨傘工場の運営に乗り出したブルジョワ主婦が次第に自立した女性へと変身していく姿を描いた、フランソワ・オゾン監督によるドラマコメディ映画です。主演はカトリーヌ・ドヌーヴ、共演はジェラール・ドパルデュー、ファブリス・ルキーニ、カリン・ヴィアール、ジュディット・ゴドレーシュ、ジェレミー・レニエ他。

 

この映画が、舞台となっている1970年代末に公開されたのであれば、社会的な意味のある内容ですが、実際には21世紀に作られた映画。

 

主人公に都合が良すぎる話ですが、ドロドロしそうな内容を徹底して軽やかに爽やかに描いていて、あくまで「コメディ」として気軽に楽しむには充分な出来。

 

が、あまりに「軽い」ので観終わった後に本当に何も残らない。

 

「娯楽映画とはそういうもの」ですし、この映画に関してはそれでいいんだとは思います。