「64<シックス・フォー>〜陰謀のコード〜」('23) | Marc のぷーたろー日記

「64<シックス・フォー>〜陰謀のコード〜」('23)

 

わずか7日間で終わった昭和64年に起きた少女誘拐事件「ロクヨン」とその14年後を描いた横山秀夫さんの警察小説「64(ロクヨン)」を原案に、BBCがスコットランドを舞台に翻案したテレビシリーズ全4話です。主演はケヴィン・マクキッド、共演はヴィネット・ロビンソン、ジェームズ・コスモ、リチャード・コイル、ブライアン・マッカーディー、アンドリュー・ウィップ、イオナ・アンダーソン他。

 

Wikipedia「64(ロクヨン)」

 

たった7日間しかなかった昭和64年から「ロクヨン」のタイトルが付けられていることや、警察と記者クラブとの関係など、日本を舞台にしていることに意味のある物語をイギリスを舞台に翻案するとどうなるかという興味で観てみました。

 

完全な別物。

 

細かい設定など、ところどころに「引用」があるだけで、物語としては完全に別物。「64(ロクヨン)」がイギリスでもそれなりに知名度がある小説なので、盗作と見なされないように、正式に「原案」としただけという感じ。

 

とにかく、本来の「64(ロクヨン)」があくまで「警察小説」であるのに対し、このドラマはスコットランド独立運動に関わる陰謀を描いた作品であり、そもそもの題材も、作り手の描きたいものも違うのです。

 

「64(ロクヨン)」を原作とした作品と考えず、ちょっとだけ似ているだけの完全オリジナル作品と思えば、陰謀の陳腐さが気になるものの、それなりに楽しめるかもしれません。

 

ただ、自分にとっては終わらせ方があまりに不快で、観終わった後の満足感は全くありませんでした。

 

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