「ワース 命の値段」('20) | Marc のぷーたろー日記

「ワース 命の値段」('20)

 

アメリカ同時多発テロ事件の被害者救済のための国家的補償事業に取り組む弁護士団が直面した難題を、実話に基づいて描いたドラマ映画です。主演はマイケル・キートン、共演はスタンリー・トゥッチ、エイミー・ライアン、テイト・ドノヴァン、ローラ・ベナンティ他。

 

Wikipedia「ワース 命の値段」

 

予想していた内容とはちょっと違いました。

 

主人公であるケネス(ケン)・ファインバーグ本人の回想録をもとにしているので、主人公を好感の持てるキャラクターとして描いていると思っていたのですが、絵に描いたような「米国の白人男性エリート」らしい傲慢な人物として描いているのは意外でした。もちろん「悪役」とまでは言えませんし、むしろ本来は善良な人物なのだと思うのですが、マイケル・キートンが演じていることもあって、かなり悪役度が高く見えました。もちろん、これは作り手の狙い通りで、そういった人物が最終的に人間味のある信頼できる人物に変わっていく姿こそがこの映画の最も描きたいところなのでしょう。

 

普通なら、スタンリー・トゥッチ扮する被害者遺族グループのリーダー格の男性を主人公にすると思うのですが、敢えて「悪役」の位置にいる人物を主人公にしているのは確かに新鮮。でも、本当にそれで良かったのかなぁ…と観終わった後には、もやもやしたものが残りました。もちろん、映画自体は胸に迫るシーンが多々あり、「良い映画」だとは思います。