「キュリー夫人 天才科学者の愛と情熱」('19) | Marc のぷーたろー日記

「キュリー夫人 天才科学者の愛と情熱」('19)

 

史上初めてノーベル賞を2度受賞した天才科学者キュリー夫人の半生を描いた伝記映画です。主演はロザムンド・パイク、共演はサム・ライリー、アナイリン・バーナード、アニャ・テイラー=ジョイ、カーラ・ボッサム他。

 

Wikipedia「キュリー夫人 天才科学者の愛と情熱」

 

キュリー夫人の死後に次女が執筆した伝記を元にした1943年の映画「キュリー夫人」は大昔に観ており、そちらが典型的な「偉人伝」でキュリー夫人の良い面だけを描いていたのに対して、こちらは彼女の偏屈で扱いづらい性格や、夫を亡くした後のポール・ランジュヴァンとの不倫など、負の面も描いているのは印象的。その上で、女性差別が根強かった時代に、自分らしく自由に生きようとした彼女を「生身の人間」として描いているのは悪くないです。

 

ただ、今の時代に科学者を英雄的に描くのが難しいのはわかりますが、原爆やチェルノブイリ原発の事故にまで言及するのは「違う」と思います。どちらも放射線の危険性という点で繋がっているだけであり、彼女の死後の話で直接関係がないのですから。科学の負の面をどうしても描きたいのであれば、あくまで放射線の危険性について触れるべきで、むしろそちらはもっと強調しても良かったくらいだと思います。