「ヴイナス戦記」('89) | Marc のぷーたろー日記

「ヴイナス戦記」('89)

 

人類が移民できるようになった未来の金星を舞台にした安彦良和さんの同名漫画を安彦さんが自ら監督して映像化したSFアニメーション映画です。声の出演は植草克秀さん、水谷優子さん、原えりこさん、佐々木優子さん、納谷悟朗さん、大塚芳忠さん他。

 

Wikipedia「ヴイナス戦記」

 

あぁ、なるほど…。

 

公開当時、あまりにヒットしなかったので、安彦良和さんがアニメーションから手を引き、漫画家に専念するきっかけとなり、しかも「封印」とまでは言わないまでも、長年にわたって気軽に観られる状態でなかったという曰く付きの作品。

 

そうなったのも大いに納得。

 

単純に話が致命的に面白くない。

この話でどうして制作にGOサインが出たのか謎。

 

しかも、主人公をはじめとする主要な登場人物に全く魅力がない。

 

確かに安彦さんの作品らしく、純粋に「アニメーション」としては素晴らしく、当時の手描きアニメとしては驚異的なレベルで「よく動く」。その技術力は見事としか言いようがありません。が、本当にそれだけ。

 

さらに21世紀の今の時代からすると、世界観の構築が雑だし、イマジネーションが貧困すぎて「古臭い」というレベルでは済ませられない酷さ。

 

とにかく、映像部分以外に観るべきところが全くないので、観る人はその前提で観るべきでしょう。