「神々の深き欲望」('68) | Marc のぷーたろー日記

「神々の深き欲望」('68)

 

神話的伝統を受けつぎ、現代文明と隔絶した南海の孤島を舞台に、因襲と近代化の狭間で葛藤する人々の姿を通して人間の根源的な生と性を描いた人間ドラマです。主演は三國連太郎さん、共演は河原崎長一郎さん、北村和夫さん、沖山秀子さん、松井康子さん、加藤嘉さん、小松方正さん、嵐寛寿郎さん他。

 

Wikipedia「神々の深き欲望」

 

これは面白かった。

 

日本の神話はもちろん、ギリシャやローマ、エジプトなど世界各国に残る多神教の神話の世界を20世紀の日本に蘇らせたようなイメージ。

 

社会の近代化に伴って、神々が神としての力を失って「獣」と蔑まれ、民は信仰を捨てる…。つまり最終的に民による「神殺し」を描いた物語であり、そこで描かれる「神々」が極めて人間臭く、だらしなくて生々しいのがいい。

 

とにかく、多神教の神話が大好きなくせに、この映画の存在を今日まで知らなかった自分を説教したい気分。

 

3時間近い長尺ですが、全く飽きることなく観ることができました (^^)v