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399円
世界的高級ブランドの創業者ファミリーであるグッチ家の崩壊を描いた、リドリー・スコット監督によるサスペンス映画です。主演はレディー・ガガ、共演はアダム・ドライヴァー、アル・パチーノ、ジャレッド・レト、ジェレミー・アイアンズ、ジャック・ヒューストン、サルマ・ハエック他。
冒頭で、あくまで実話から着想を得たフィクションであることを明言はしていますが、登場人物は実名だし、この映画が実話通りだと思っちゃう人は多そう。
それはともかく、この題材なら主人公であるパトリツィアを徹底的に悪女に描くか、逆にそういう生き方をするしかなかった愚かで哀れな女性として描くか、どちらかにした方が物語としては面白くなったと思うのですが、敢えてそうせず、映画全体をブラックコメディとして描こうとした作り手の意図はわかります。確かに一般庶民の感覚からしたら、常軌を逸した人々が自らの愚かしさのために一族全体を自ら滅ぼしちゃったなんて、「バカじゃね?」としか思えませんし、そのようなグッチ家を蔑みたくなる感覚を前面に出したかったのでしょう。
でも、そのために主人公が中途半端なキャラクターになってしまい、ダラダラと長い尺と合わせて、ただただ退屈な話に。アル・パチーノとジャレッド・レトの大げさなコメディ演技も笑えない上に浮いてるし。
題材も役者もいいけれど、料理の仕方を失敗しちゃったという感じ。