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500円
中山七里さんの同名小説を原作とし、東日本大震災から10年後の仙台を舞台に、全身を縛られたまま放置されて餓死させられるという不可解な連続殺人事件を通して、日本の生活保護制度の欠陥を描いたヒューマンサスペンスです。主演は佐藤健さん、阿部寛さん、共演は清原果耶さん、林遣都さん、永山瑛太さん、緒形直人さん、吉岡秀隆さん、倍賞美津子さん他。
メッセージ性はとても高い。
この作品をきっかけに、生活保護制度の問題だけでなく、貧困問題への関心が高まるのであれば、それはとても良いことだと思います。
が、その一方で、これだけ現実的な社会問題を扱いながら、それを猟奇連続殺人事件という娯楽性の高いフィクションを通じて描くことに微妙な違和感…。
単に「不謹慎だ」とか「間違ってる」とか言うつもりはありません。
少なくとも昔の自分なら何の違和感もなく、「よくできた社会派サスペンス」と素直に受け入れていたと思います。
年を重ねてきたせいか、娯楽性と社会性の両立ということに少し敏感になってきているのかもしれません。