「そして、バトンは渡された」('21) | Marc のぷーたろー日記

「そして、バトンは渡された」('21)

 

瀬尾まいこさんの本屋大賞受賞小説を原作とし、血縁関係がない義父と女子高校生など2組の親子が、懸命に生きる姿を描いた人間ドラマです。主演は永野芽郁さん、田中圭さん、共演は石原さとみさん、岡田健史さん、稲垣来泉さん、大森南朋さん、市村正親さん他。

 

Wikipedia「そして、バトンは渡された」

 

泣かせる「いい話」なんでしょうね…。

 

でも、最初から最後まで違和感しかなく…。

 

結末までの展開が見え見えで、最後に「泣かせる」ために、登場人物のキャラクター造形も言動も全てが安易に用意されている、その作為的な嘘っぽさ、現実味のなさ、説得力のなさしか感じられないのです。

 

どこまで原作通りかわかりませんが、こんな安易な物語でも構成さえ工夫すればOKなんですね…。それに驚いちゃいました。

 

また、本人が納得しているなら他人がとやかく言う必要はないんですが、それでも、子供が大人の都合に振り回されている姿や、そのことに傷ついていながら、傷ついていないように振る舞っている姿は見ていてしんどいものがありました。そんな話を単なる「いい話」にまとめちゃうのも、僕はどうしても納得が行かないのです。