「逃げた女」('20) | Marc のぷーたろー日記

「逃げた女」('20)

 

結婚5年目を迎えた人妻が3人の女友達と久々に再会し、彼女たちと順々に会話を交わす中で隠されていた本音が次第に浮き彫りになっていく姿を描いた人間ドラマです。主演はキム・ミニさん、共演はソ・ヨンファさん、ソン・ソンミさん、キム・セビョクさん、クォン・ヘヒョさん他。主演のキム・ミニさんの夫でもあるホン・サンス監督が第70回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(監督賞)を受賞しています。

 

輝国山人の韓国映画「逃げた女」

 

「逃げた女」(原題の直訳)というタイトルが全て。

 

映画そのものに内容はほとんどないように見えるのだけれど、このタイトルがあってはじめて主人公の行動の意味がわかるという作り。

 

とは言うものの、内容よりも演出、特にカメラワークが印象的。

 

どのシーンもカット割をせずに長回し。適宜、カメラがパンしたり、ズームイン・ズームアウトするだけなのだけれど、それがとにかく印象に残るのです。

 

80分に満たない短めの尺も、この内容としては適切だし、芸術性の高さは確かに感じました。

 

ただ、「映画として面白いか?」と尋ねられたら、「これっぽっちも面白くない」としか答えようがないですけどね (^^;;;