「天外者(てんがらもん)」('20) | Marc のぷーたろー日記

「天外者(てんがらもん)」('20)

 

薩摩藩士だったが明治政府の役人を経て実業家となり、商都・大阪の基礎を作り上げたとされる五代友厚とその周囲の偉人たちを描いた歴史群像劇です。主演は三浦春馬さん、共演は三浦翔平さん、西川貴教さん、森永悠希さん、森川葵さん、蓮佛美沙子さん、生瀬勝久さん他。

 

Wikipedia「天外者」

 

2015年から2016年まで放送されたNHK朝ドラ「あさが来た」でディーン・フジオカさんが演じたことで社会現象にまでなった五代友厚。

 

彼を主人公にした伝記映画が作られるのは時間の問題と思っていましたが、それにしてもこの映画は酷い…。

 

駆け足すぎて話に全くついていけないのは尺の都合上仕方ないと諦めるにしても、五代を美化するにも程があるというもの。

 

中でも、薩英戦争を五代1人で終結させたなんて、何をどう解釈したらそういう話になるのか、そんな「ありえない」ストーリーにまとめた脚本家をはじめ、この内容でOKとした製作陣は皆頭がおかしいとしか思えず。

 

伝記映画に美化はつきものですが、それにしても全編通して脚本が無茶苦茶。

 

明らかに低予算で製作されたにもかかわらず、映像を工夫することで大作感を出しているのは悪くないだけに、もうちょっとなんとかならなかったのかと残念でなりません。