「エリカ38」('19) | Marc のぷーたろー日記

「エリカ38」('19)

 

実際に起きた投資詐欺事件をモチーフに、60歳を過ぎても38歳と詐称していた女性が金と欲望に溺れていく姿を描いた犯罪映画です。主演は浅田美代子さん、共演は樹木希林さん、平岳大さん、窪塚俊介さん、山崎一さん、山崎静代さん、小籔千豊さん他。

 

どこまでが実話でどこからがフィクションなのかはわかりませんが、最初から最後までピンと来ない映画でした。

 

基本的に実話に基づいているなら、事件の概要を知ることができるという点で意味のある映画だとは思います。しかし、あくまで実話をモチーフにしているだけのフィクションとすると、この映画を通して描きたいものが「1人の愚かな女の哀れな末路」だとしたら、あまりに安易だし、結局は自業自得のバカ過ぎる女を同情的に描いても不快なだけ。こんなバカ女の何に同情しろというのでしょうか?

 

それにしても、詐欺師が意味の全くない言葉を羅列しているだけなのに、話す人の雰囲気や話し方だけで多くの人が簡単に騙される姿には本当に驚きます。ここだけは妙にリアルで説得力がありました。