「僕はイエス様が嫌い」('19) | Marc のぷーたろー日記

「僕はイエス様が嫌い」('19)

 

東京から地方のミッション系の小学校へ転校した少年が経験する出来事をファンタジックに描いた人間ドラマです。主演は佐藤結良さん、共演は大熊理樹さん、チャド・マレーンさん、佐伯日菜子さん、木引優子さん他。1996年生まれの奥山大史監督の長編劇映画デビュー作です。

 

不思議な映画だなぁ…。

 

ドキュメンタリー映画のように淡々と小学生の日常が描かれながら、そこに「小さなイエス様」が現れるという非日常が入り込むのだけれど、主人公はそのことにさほど驚きもしないし、その後も会話をするわけでもなく、親しくなるわけでもなく、ただ主人公の目の前に現れるだけ。日常生活は変わることなく淡々と進む…。このまま物語はどういう結末を迎えるのだろうと思いきや、そこで「現実の非日常」が襲いかかる…。なるほど、よく考えられた脚本。

 

カメラ固定の長回しが多い映像、演技に見えない演技、いずれも印象的でした。