「歌行燈」('43) | Marc のぷーたろー日記

「歌行燈」('43)

自らの才能に対するうぬぼれから人を自殺に追いやったことで勘当された能楽師の男と死に追いやられた男の娘の流転の人生と運命のいたずらによる再会を描いた泉鏡花の同名小説を成瀬巳喜男監督が映画化した人間ドラマです。主演は花柳章太郎さん、共演は山田五十鈴さん、柳永二郎さん、大矢市次郎さん、村田正雄さん他。

 

Wikipedia「歌行燈 (1943年の映画)」

Wikipedia「歌行燈」

 

ストーリーそのものは特に「面白い」というものではなかったのですが、モノクロ映像の美しさが印象的で、その「絵」だけで最後まで飽きずに観ることができました。

 

観る前は、撮影当時既に40代後半だった花柳章太郎さんが「若者」を演じるのは無理があるだろうと思っていたのですが、濃い白塗りメイクと声の若々しさでさほど気にならなかったのはグッド!

 

本来は女形なだけあって整った綺麗な顔立ちで、いかにも昔の「二枚目」といった見た目。当時は相当に人気があったんだろうなということが容易に想像できます。