「女優たち」('09) | Marc のぷーたろー日記

「女優たち」('09)

韓国を代表する20代から60代の人気女優6人が自身を演じ、ファッション雑誌のグラビア撮影を舞台に韓国芸能界の裏側を赤裸々に描いた「モキュメンタリー」です。出演はユン・ヨジョンさん、イ・ミスクさん、コ・ヒョンジョンさん、チェ・ジウさん、キム・ミニさん、キム・オクビンさん他。

輝国山人の韓国映画「女優たち」

コ・ヒョンジョンさんがチェ・ジウさんを虐めるエピソードは明らかに「やらせ」でしょうし、他にも「台本」があると分かってしまう部分が多々ありましたが、それでも、終盤の6人の女優による即席「女子会」のシーンをはじめ、全体としては「赤裸々な本音」と思えるもので、なかなか興味深く観ることができました。そもそも、それぞれの女優が世間で抱かれているイメージのままで本人を演じる開き直りぶりは、たとえ全てに台本があったとしても充分に面白いです (^^)

上下関係の厳しい韓国社会や、思ったことを面と向かってはっきりと口に出して言う韓国人の国民性も描かれていますし、単なるスター女優を描いたモキュメンタリーというだけでなく、「韓国と、そこにおける女優」を描いた作品と捉えることもでき、その意味ではかなりの「秀作」でしょう。