「八重の桜」('13) | Marc のぷーたろー日記

「八重の桜」('13)

同志社を創設した新島襄の妻・新島八重の生涯を描いたNHK大河ドラマです。主演は綾瀬はるかさん、共演は西島秀俊さん、長谷川博己さん、オダギリジョーさん、風吹ジュンさん、松重豊さん、長谷川京子さん、玉山鉄二さん、松方弘樹さん、西田敏行さん他。

NHK大河ドラマ「八重の桜」公式サイト
Wikipedia「八重の桜」

NHK大河ドラマ史上最も無名の人物を主人公にした作品と言われており、確かに視聴率の面では取り立てて良かったわけではないですが、僕にとってはこの数年の大河ドラマの中では最も「面白い」作品でした (^^)v

基本的には戦国時代や幕末を舞台にした作品は好きではなく、このドラマも前半は全く面白いと思えなかったのです。そもそも前半では八重が主人公とはとても思えない内容でしたし。ただ、薩長の目線で語られることがほとんどの幕末・明治維新の物語を、会津の視点で描いたのは興味深いですし、会津の人々が何故、明治維新から100年を過ぎても「薩長憎し」の気持ちを持ち続けていたのか、その理由はとてもよく分かりました。

そんな前半が終わり、明治の世の中になって、八重が主人公らしく物語の中心になってからは格段に面白くなりました (^o^)

特に、新島襄を演じたオダギリジョーさんのハマり具合が抜群。彼の存在感と雰囲気が面白さの大部分を占めていたと言っても過言ではありません。キリスト教が大嫌いな僕でも、オダギリジョーさん演じる新島襄の人物像はかなり魅力的に見えました。

また、演技で目を引いたのは主人公の兄・覚馬(西島秀俊さん)の後妻・時栄を演じた谷村美月ちゃん。少女から年頃の娘を持つ母親までをごく自然に演じ分けていて見事。まだ20代前半(1990年生)とは思えない安定感のある演技でした。

他にも、出番は多くなかったですが、斎藤一役の降谷建志さんも印象的。日本人離れしたルックスが強烈なインパクトを与えており、本来は時代劇向きではないにもかかわらず、その「違和感」がいい方向に存在感を生んでいたのはグッド!

派手ではないものの「地味に豪華」な配役がかなり僕好みで、役者陣の演技を観るだけでも楽しい作品でした (^^)