「さよならドビュッシー」('13) | Marc のぷーたろー日記

「さよならドビュッシー」('13)

さよならドビュッシー 【DVD通常版】/橋本 愛,清塚信也,戸田恵子

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中山七里さんによるピアニストの探偵・岬洋介を主人公にした推理小説シリーズの第1作を映画化した作品です。主演は橋本愛さん、清塚信也さん、共演はミッキー・カーチスさん、戸田恵子さん、三ツ矢雄二さん、吉沢悠さん他。監督は脚本家・小山内美江子さんの息子で俳優としても知られる利重剛さん。

Wikipedia「さよならドビュッシー」

地味。

題材や舞台設定に対してあまりに地味な配役で画面に華がないのはダウン

主演の橋本愛ちゃんがいくら存在感のある美少女とは言え、こんな地味な配役で2時間以上の尺を保たせるのは無理です。

もちろん、地味でも上手ければいいんですが、むしろ「拙さ」ばかりが気になってしまう有様。また、演出などの見せ方で工夫してくれればともかく、極めてオーソドックスな見せ方で観ている者を惹き付けるほどの力がないのもダメでしょう。

これなら普通の2時間ドラマの方が遥かにマシって感じです。

ただ、作品の出来そのものはそんなに悪くないんです。ミステリとして見ると、最後で明かされる真実に全く意外性もなく、物語の冒頭で簡単に分かってしまうので「話にならない」レベルですし、全編に漂う1970年代から1980年代の少女漫画みたいな世界観がチープですが、それはそれで好きな人は好きでしょうし。

もうちょっとマシな配役で映像化していれば、むしろオーソドックスな演出が活きて、素直に「いい作品」と思える作品になっていたはず。それだけに残念な作品でした。