「鍵泥棒のメソッド」('12) | Marc のぷーたろー日記

「鍵泥棒のメソッド」('12)

鍵泥棒のメソッド [DVD]/堺雅人,香川照之,広末涼子

¥3,990
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ふとしたことから立場を入れ替えることになった売れない貧乏役者と凄腕の殺し屋を描いたコメディです。主演は堺雅人さん、共演は香川照之さん、広末涼子さん、荒川良々さん、森口瑤子さん他。

Wikipedia「鍵泥棒のメソッド」

文句なしに面白い v(^O^)v

脚本が非常に良く出来ていて、賞を取るなど高い評価を得ているのも納得です。

普通なら巡り会うことすらないような住む世界の違う2人の人物がふとしたことから立場を入れ替えるというのは、よくある題材だし、特にハリウッドのコメディであれば、最後は元の立場に戻るけれども八方丸くおさまってめでたしめでたしとなるのがほとんど。

ところが本作の場合は、コメディとは言っても、設定からして「最後に元の立場に戻る」のは悲劇にしかならないので、どういうオチになるのかがあらかじめ想像ができず、まずその点でも「引き」が強い。終盤に来てオチは見えてしまいましたが、それでも最後まで飽きさせずにストーリーに引きつけ続ける力は見事ですし、伏線の張り方も回収の仕方も完璧。こういうちゃんと練られた脚本の映画を観ると本当に得した気分になります (^^)v

ところで、一応この映画は堺雅人さん扮する売れない貧乏役者が主人公で、実際に彼を中心に物語が展開するのですが、観終わってみると、主人公と入れ替わってしまった几帳面過ぎる「殺し屋」の男と、同じく几帳面過ぎる女性編集長との「奇妙な恋愛」の方が強く印象に残っているんですよね。だから、2人の男の入れ替わりの物語というより、一風変わったラブコメディを観たような気分なんです。これは、観る前には全く予想ができませんでした (^^)