「ガール」('12) | Marc のぷーたろー日記

「ガール」('12)

ガール DVD カジュアルスタイル (通常版)/香里奈,麻生久美子,吉瀬美智子
¥3,990
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現代女性の生態を赤裸々に描いた奥田英朗さんの同名オムニバス小説を原作とした女性映画です。主演は香里奈さん、麻生久美子さん、吉瀬美智子さん、板谷由夏さん、共演は上地雄輔さん、要潤さん、林遣都さん、波瑠さん、加藤ローサさん、向井理さん、檀れいさん他。

Wikipedia「ガール (小説)」

深川栄洋監督の演出は手堅く、女性向け映画として押さえるべきポイントをちゃんと押さえているとは思います。また、僕の大嫌いな、何かと「女子」を連呼するバカ女をちゃんと「バカ」として描いていたのもグッド!

ただ、あまり現実味は感じられませんでした。

4人の女性主人公がいずれもステレオタイプで、どこかで観たことがあるようなキャラクターばかりなのは致し方ないとして、現実の20代後半から30代前半の女性たちの前に立ちはだかる雇用問題等々を考えると、彼女たちはあまりに恵まれ過ぎた環境にいて、どれもこれも「贅沢な悩み」にしか見えないのです。簡単に言うと、バブル時代のような世界観で「古めかしい」。

この作品に関しては、一種の女性向け「ファンタジー」と思って、リアリティを追求しない方がいいんでしょう。そう割り切れば、観終わった後に爽快感の残る、分かり易い娯楽映画として充分過ぎるほど良く出来ていると思います。

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